土木工事現場や水害現場において利用される土木資材に、土嚢袋と呼ばれるものがあります。土嚢袋は布袋に土砂を詰めで縛り、それを積み上げることで水の流れを変えたり妨げたりすることのできる土木資材となっています。簡単に設置できるため、水害現場の初期対策として高い評価を受けているのです。しかし、土砂を詰めた状態での保管の困難さや、土砂を詰める手間がデメリットとして考えられています。確かに、土砂を詰めた状態の土嚢袋というのは大きく重たいものです。複数保管する際には、それなりの保管スペースが必要となるでしょう。土砂を詰める作業に関しても、土嚢袋が多く必要となる場面では重労働となります。近年では、それらの問題を解消した新しい土嚢袋が登場しました。
従来の土嚢袋の問題を解消した新しい土嚢袋というのは、吸水性土嚢袋と呼ばれるものです。従来のものとの大きな違いというのは、土砂を必要としないといった点にあります。吸水性土嚢袋が必要とするのは水で、水に5分浸けることでその効果を発揮します。水に浸けて5分経過すると、縦幅が約15cm、重量が約15kgにまで膨張します。つまりは、何かを詰める手間が全くないということです。その扱いに関しても、ただ水に浸けるだけなので非常に簡単で誰でもできます。また、製品の種類の中には2分で20kgまで膨張するものも存在します。そのため、従来のものよりも効率的で迅速に設置することができるのです。保管に関しても、水に浸けていない状態であればただの薄い布袋なので、保管スペースに困ることはないでしょう。
建築現場に設置される足場シートは、一時メディアに不正隠蔽のために設置されていると流されてしまい誤解を受けています。実際の設置目的というのは、工事で発生する様々な問題で近隣住民へ迷惑を掛けてしまうことを防止するために設置されるのです。